漆喰でおすすめの家とデメリットのまとめ
家を建てるなら、外観や内装を自分好みに仕上げることが大切です。住宅を建てる際、古くから採用され、質感の良い漆喰に興味を持たれる方も多いのではないでしょうか。今回は、漆喰の家の特徴やデメリットについて詳しく解説します。漆喰の短所を理解して、あなたの理想の住まいを手に入れてみてはいかがでしょうか?
漆喰にはひび割れるデメリットがある
漆喰はその性質上、ひび割れを起こしやすいものです。
ひび割れの原因は、揺れや突風による反響と、乾燥による素材の収縮の2つです。
漆喰を作るときに、ツナギで繊維、樹脂系などの接着剤で強度を高めています。しかし、地震や乾燥収縮などの大きな力を受けると、どうしても割れが生じてしまいます。また、経年変化で漆喰の強度が低下している場合は、ひび割れが発生する可能性が高くなります。地震は避けられないものですが、万が一、ひび割れが生じると、急速に拡大し、雨漏りの原因になることもありますので、早急に修復する必要があります。
乾燥収縮亀裂が発生しやすい時期は、施工後1~3年という報告があります。
外壁に塗るデメリット
外壁を漆喰にしたいという方も非常に多いと思います。見た目もよく、調湿効果や消臭効果も期待できるので人気なのですがデメリットもあるので注意が必要です。
施工後は少し臭う
施工後、しばらくの間、漆喰の臭いがすることがあります。この独特の香りは、貝殻などが石化した石灰石と、粘性を高めるために添加された海藻からなる天然接着剤の組み合わせによるもので、これは一般的に、潮の香りのような独特の香りと表現されることがあります。接着剤が乾くと、その香りは完全に消えてしまうので、ご安心ください。
傷がつきやすい
漆喰は、石灰石を原料とした消石灰を使用します。この素材は傷がつきやすいので、施工業者を選ぶ際には、特に傷がつきにくい加工をしてくれるかどうかを考慮することが重要です。
値段が高い
漆喰は塗料を何度も塗り重ねて作るため、他の外壁材に比べて施工時間が長く、通常の塗料などに比べると材料費がかかります。。さらに作業工程も細かく技術もいる作業なので職人さんへ依頼する方もいます。その場合は施工費もかかるので想定以上の出費になる可能性があります。
天井に塗るデメリット
天井を漆喰にすることは部屋の雰囲気が一気に変わりますのでお勧めです。ただDIYは大変です。
準備が大変
天井を上向きに塗るので、漆喰がポタポタと落ちてきますので、顔や手足、服装や髪に漆喰の飛沫が付着します。またエアコン部分など難しい箇所もありますので養生もしっかりしないといけません。結局、準備する用具も多く、DIYで安くと思っていても意外と費用がかかってしまいます。
天井が心配になる
さらに、しっかりとコテで圧をかけて塗っていかないといけないので、壁に比べると大変な作業です。しっかりと濡れていなかったので、もし地震など起きたら天井が崩れたり、割れやひびなどが発生するのではないか?という不安な気持ちになったりもします。
実際には、天井が崩れるということは滅多にありません。
トイレに塗るデメリット
トイレの壁を漆喰にすることで調湿性能や消臭性能が期待できるメリットがあるのですが、デメリットもありますので、トレイを施工する前に理解しておくことが必要です。
トイレはスペースが限られているので、塗ったばかりの壁に触れないように注意して作業をしないといけません。また、十分に乾燥させると、気になる部分などが見えてきます。補修して最適な仕上がりにしようとすると、部分的な補修では目立ってしますので、全体を塗り直す必要があります。狭いからすぐに終わると安易に考えていると、思わぬ部分で時間がかかってしまうことがありますので集中して作業をする必要があります。
ホタテ漆喰デメリット
ホタテ漆喰は、その名の通り、炭酸カルシウムを含むホタテの貝殻から作られたものです。人体に優しく、無害な天然壁材です。ただ多くのホタテ漆喰は、刷毛やローラーで簡単に塗れるようにビニール系接着剤で補強されているので、本来の漆喰の良さが失われていることがあります。また、乾くまでは白い粉がふきやすく、臭いも気になるというデメリットがあります。また通常の漆喰に比べると価格が高いです。
おすすめの漆喰
今回は漆喰のさまざまなデメリットについてご紹介させて頂きました。壁、天井、トレイなど漆喰で施工することでフロアの雰囲気が一気に変わりますし、家の調湿や消臭効果などのメリットも多くあります。
また予算に余裕があるのであれば通常の漆喰ではなく、ホタテ漆喰もお勧めです。コチラの記事では、他にもおすすめの漆喰をご紹介しておりますので是非ご覧ください。