DIYでおすすめの漆喰について
古くから日本家屋の壁には、漆喰塗料が使われてきました。最近では、その漆喰で壁を塗ると、塗り方や塗料によってさまざまな表情を見せる漆喰は、部屋をおしゃれにアレンジできることで人気を集めています。
今回は、漆喰塗りの人気商品をまとめてご紹介します。
その前に、まずはDIYでの塗り方
最後に豊富な漆喰塗料の中から選び方を解説しますので、ぜひ選ぶ際の参考にしてください。
漆喰DIYで失敗するケースとは
人気の漆喰DIYですが、最低限の基本の知識を持って行わないと失敗することが多々あります。そこでよくある失敗事例について紹介させて頂きます。
施工が難しい漆喰を選んでしまっている
漆喰の材料を選ぶ際には、すでに混ぜ合わされていて、そのまま塗れるものを選びましょう。漆喰の中には、粉状で販売されているものもあるので、水と混ぜ合わせないといけないものがあります。この混ぜ方は、料理などでの小麦粉を混ぜるの方法とは違いますので、手や泡立て器、ハンドミキサーではできません。石膏と水と糊を均一に混ぜるには、専用の高速撹拌機を使う必要があります。
施工に必要な道具が揃っていない
例えば、施工で利用しているコテは一般家庭にあるものではなく、専用のプラスチックコテとコテ板の併用をおすすめします。DIYを行う際には、作業を効率よく行うためのアイテムを揃えることが重要です。他の施工道具も、ありもので揃えるのではなく、漆喰専用の道具を選びましょう。
家や部屋を汚してしまう
せっかく部屋を綺麗に仕上げるつもりが、施工準備を行なったため、かえって部屋を汚してしまった。ということがあります。
そこで施工を始める前に、室内で壁に接している家具や物をすべて移動させる必要があります。サッシやコンセントなどに漆喰が付着していると、見た目が悪くなってしまうので、こうした漆喰を塗る必要のない部分には、あらかじめ養生という作業をしてカバーしておきましょう。気になる部分は新聞紙などでカバーし、周囲をきれいにすると仕上がりがぐっと良くなります。
また、作業を行う床面全体を覆うことも大切です。養生をしておけば、漆喰が落ちたり、漆喰の入った容器を倒したりしても床が汚れることはありません。
新聞紙やホームセンターで売っているようなビニールシートを敷いておくと、作業がしやすくなります。壁以外の塗る必要のない部分は、事前にしっかり養生しておきましょう。そうすることで、安心して作業することができます。
壁紙に漆喰DIYをする方法
ビニールクロスを使った壁紙は、20~30年前から広く普及し、今でも多くの家庭で使われている、ごく一般的な壁材です。この壁紙に目立った汚れや傷がなければ、"壁紙を剥がさずに漆喰を塗ることが出来ます。
基本は2度塗りで完了
1回目は壁紙が透けて見える程度に薄く塗ります。2回目の塗装は、1回目の塗装から約1~2時間後に行います。2回目は、1回目の表面が半乾き(手で触っても漆喰がつかない状態)になったら、1回目同様薄く塗っていきます。乾けばそれで完了となります。
注意点
壁紙が少し汚れている、剥がれている、剥がれが激しい、カビが発生しているなどの場合は、それぞれ対処した上で施工を開始します。また、紙や布を素材とした壁紙の場合、そのままでは漆喰が塗れないものがあります。その場合、壁紙をすべて剥がしてから施工を開始する必要があります。
砂壁に漆喰DIYをする方法
砂壁に塗装する前に、表面のほこりや汚れをきれいに落としてください。また、カビが発生している場合は、市販のカビ取り剤で表面をきれいにしてから施工してください。
経年劣化した砂壁の場合は、下地が剥がれている場合があります。下地にしっかり密着していない砂壁に漆喰を塗ると、水分を吸収して剥がれることがあります。
劣化が予想される砂壁に施工する場合は、施工前に剥がしておくとよいでしょう。
基本は2度塗りで完了
施工時に砂やほこりが付着したり、混ざったりしないように、ほうきで表面を撫でて取り除いてください。
砂壁を塗装する場合は、吸い込み防止とアク対策のため、必ずシーラー(下塗り剤)を塗布してください。砂壁はシーラーをすぐに吸収してしまうので、何度も塗ることになり、かなり大変ですので、持ち運びできる容器に塗料を入れておくと、移動しながら施工できるのでおすすめです。
刷毛で縁を塗り終えたら、ローラーで全面を塗ります。塗り終わったら、塗料を乾燥させます。手で触ってみて、少しペタペタする感じがあっても、手につかないようであれば、塗料が乾いている証拠ですので、1回目と同じ容量で再度塗っていきます。砂壁は砂の吸収が良いので、2度塗りが必要です。乾けば完了となります。
接着剤が入っている漆喰と自然素材の漆喰の見分け方
漆喰のには接着剤が入っている漆喰と自然素材の漆喰があります。
接着剤が入っているものは価格が安く、手に入りやすく扱える職人が多いというメリットがあります。しかし自然素材と比べると、不快な臭い、調湿性が低い、化学物質で汚れやすい、強度が弱い、人によってはシックハウス症候群や化学物質過敏症を引き起こす可能性がある、などの問題がありますので注意が必要です。
見分け方
コチラの記事でいう、接着剤が含まれている漆喰は、商品のパッケージに放散等級区分表示に【F☆☆☆☆製】と記載されているものを指します。
化学物質を含んでいても自然素材と表現したり、認証を取得しているから自然素材を使っていると謳っている製品も少なからずあります。天然素材と表記されていても、化学物質が含まれていないとは限りません。商品選びの際は注意が必要です。もしご自身で判断がつかない場合は、販売元、製造元などに確認をすることをお勧め致します。
おすすめの漆喰
いかがでしたでしょうか?今回はDIYで漆喰をする方に、事前に知っておいてもらいたい基本の情報をご紹介させて頂きました。特に漆喰の製品選びについては失敗してしまうと、塗り直しなど大変手間がかかってしまいます。
そこで当ブログでは、DIYにおすすめの漆喰製品を紹介していますのでぜひ参考にしてください。